さあ、高校生活最後の一年!
第3学年主任 福本 拡志
3年生の生徒たちへ
2019年度が始まって2週間が経過しました。いよいよ最終学年です。今年度は、最高学年としての責任ある行動をとりながらも、高校3年生として進路選択の不安や悩みと戦い続ける1年間になります。3年生の進路は進学と就職と大きく二つに分かれますが、どちらを選ぶにしても今までの人生の中で最も重要な岐路に立つことになります。進路についてしっかりと考え、様々な進路活動に積極的に参加して、自分の将来を決めて欲しいと思っています。3年生全員が進路を決定して、卒業式を迎えられることを願っています。
”初春の令月にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん) の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫らす”
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さて、4月1日に『令和』という新しい元号が発表になりました。この『令和』という2文字は、万葉集にある下記の和歌からを選んだとのことでした。
『令和』には、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味が込められており、厳しい寒さの末に綺麗に咲き誇る梅のように、日本人ひとりひとりが美しい花を咲かせられるような時代にしたいとの思いが込められているそうです。
君たち3年生は、『令和』最初の卒業生です。元号の変化だけでなく、時代の大きな変化にも対応していかなければなりません。進路決定とともに、この激動の時代変化にも対応できる力を養って欲しいと思います。
最後に、現在の社会情勢は、進路決定を目前にした生徒たちにとって大変困難な状況にあります。保護者の皆様もお子様の良き相談役となり、共に進路について考えていただきたく、お願い申し上げます。
「修学旅行オーストラリアコースを終えて」
出田 結美
2018年度オーストラリアコースの修学旅行は生徒13名、引率教員3名で行ってまいりました。7日間と一番長い日程の中、行きと帰りの移動は少し長く、疲れた様子の生徒もいましたが、全員が元気に帰福することができました。
このオーストラリアコースの最大の魅力は、現地の語学学校でネイティブの先生から生きた英語を学べること、2人一家庭のホームステイ体験ができることだと思います。
ブリスベンという町にあるホルムズ語学学校に通った生徒たち。最初は緊張した面持ちで自己紹介をしていましたが、2日目、3日目とゲームなどしながら楽しくコミュニケーションをとるうちに、みんなが積極的に英語を話すことができるようになりました。最後は、語学学校に通う約10か国からの留学生20名の前で本校の学校紹介のプレゼンテーションを行いました。全員が堂々と英語で伝えようとする姿をみて3日間の大きな成長を感じました。また、プレゼンを聴いた留学生は日本の高校では清掃の時間があることに大変驚いており、質問や感想も沢山飛び交い、充実した時間となりました。その後はBBQや観光、ゴールドコーストに移動した後はボディボード体験など、学んだ英語を使ってコミュニケーションを取り、自分たちでショッピングやレストランで食事をするなど、生徒自身も成長を感じることができたと思います。この修学旅行を終えて、生徒は参加させてくれた保護者の方に改めて感謝の気持ちを伝えたいと言っていたのが印象的でした。改めて、生徒全員が貴重な体験になった修学旅行になったと思います。
「笑顔でコミュニケーション」
早見 京子
グアムコースは、「海外に暮らす人々や文化に接することで、これからの自分の生き方を考える機会とする」ことを主たる目的に修学旅行を実施しました。
86名の生徒の多くにとっては、初めての海外旅行であり、空港での出入国の手続きからが既に「研修」でした。緊張しながら、福岡空港での手続きを済ませ、機内では機内食や映画を楽しみながらグアムに向かいました。グアムでの入国審査は厳しく、戸惑いながらもひとりずつゲートを抜けたのもよい勉強でした。
現地での研修は大きく、マリンアクティビティ・現地の学校交流・グアム中心部自主研修の3つでした。
特に現地の高校サザンハイスクールでの体験は生徒の思い出に残ったはずです。東海の生徒1名に対して、基本的にサザン校の生徒1名とペアを組み、半日を過ごしました。カフェテリアでの食事や授業体験では、皆、英語で一生懸命にコミュニケーションをとっていました。サザンの生徒の中には、お土産を準備して、別れ際に渡してくれる生徒もいました。
英語が完璧じゃなくてもコミュニケーションが取れる体験をしたことは、学校では体験できない「大きな学び」でした。
「修学旅行 石垣島・那覇コース」
飯塚 浩
研修の団長を務めました飯塚です。
石垣島・那覇コースは、本校の修学旅行のコースとして今年度新設されました。
亜熱帯に位置する石垣島・那覇は年間900万人を超える観光客が訪れる南国のリゾート地です。しかし、華やかさの半面、太平洋戦争末期の1945年、沖縄諸島に上陸したアメリカ軍とイギリス軍を主体とする連合国軍と日本軍との地上戦が行われ、戦没者20万人のうち9万4千人もの民間人が巻き込まれた悲惨な歴史がある場所でもあります。
今回は那覇一泊、石垣島二泊の三泊四日の日程で平和教育を那覇で行い、石垣島をベースに八重山の島々で自然を満喫しました。
参加生徒88名、引率教員4名、看護師1名、添乗員2名の修学旅行団は2019年3月3日(日)9:55に福岡空港を離陸しました。
沖縄の歴史や沖縄戦について事前学習を行いました。全員で千羽鶴をつくり、沖縄県平和祈念資料館内に献納しました。「島唄」「島人ぬ宝」を練習して三線のライブの時、皆で歌いました。
石垣島ではシュノーケリング、バナナボート、シーカヤックを体験しました。八重山諸島は3月に海開きが行われます。海水温も22℃~25℃ですが、海水浴は少し早い時期です。でも、ウエットスーツを着ますのでまったく問題ありません。イソギンチャクを住みかにしているカクレクマノミも見ることができました。
日本で一番綺麗な星空ベスト3に選ばれた石垣島。本当に美しい星空を私たちに見せてくれました。りゅうこつ座α星カノープス(南の老人星と言われ、この星を見ると長生きができるという言い伝えのある星)を全員で見てしまいました。
一日離島アクティビティ体験は三つのコースから選択をしました。
Aコース:西表島滝とカヌー下り
Bコース:西表島・由布島・竹富島の3島めぐり
Cコース:釣り体験と竹富島のサイクリング
私はAコースに参加しました。西表島の浦内川(日本のアマゾンと称され、日本最大のマングローブ林が広がる)を観光船で8kmのジャングルクルージング。上流船着場からマリユドゥの滝展望台まで往復3kmのトレッキング。お昼のお弁当をいただいてからカヌーでの川下り8km。6時間半のワイルドな体験でした。
川平湾ではグラスボードに乗船し珍しいサンゴや大きな魚にも出会うことができました。沢山の思い出をつくることができた修学旅行も終了です。2019年3月6日(水)16:05、福岡空港に10分遅れて着陸しました。
解団式には体験と経験の違いを考える宿題を出ました。「安全で楽しい修学旅行」を参加者全員で完成させることができました。
「修学旅行 東京コース」
福本 拡志
今年度より3月に時期が変更になり、4コース(東京・石垣・グアム・オーストラリア)からの選択制となった修学旅行。
東京コースは、3月4日~7日までの3泊4日を生徒170名、引率教員10名、添乗員3名の計183名で実施しました。
初日(3/4)、福岡空港を10時に離陸し、お昼に羽田空港に到着。そこから、5台のバスで東海大学湘南キャンパスを目指すはずでしたが、高速道路の緊急工事ならびに事故のため、大渋滞。道路状況を色々調べ、大学と相談した結果、東海大学湘南キャンパスの見学を断念し、次の行程へ。大学では先生方がいろいろと準備をしていただいており、また、本校卒業生が数名集まってくれていただけに本当に申し訳なかったです。この場を借りてお礼申し上げます。生徒たちはそのまま、横浜中華街へ。行程変更に伴い自由時間が増えたため、生徒たちは雨と寒さに負けず、散策を楽しんでいました。
二日目(3/5)、本日は生徒たちが一番楽しみにしていた東京ディズニーランド・ディズニーシー。朝から1日中、様々なアトラクションを体験したり、お土産を買ったりと楽しんでいました。
三日目(3/6)、本日午前は、各企業研修。6コースに分かれて様々な体験をしてきました。午後からは、劇団四季のライオンキング観劇でした。企業研修から観劇会場まで各自で移動のため、迷子にならないか心配していましたが、全員観劇に間に合うことができました。生徒たちの行動力に感激しました。迫力のある演技を見て、生徒たちは何かを感じてくれたと思っています。
四日目(3/7)、最終日。午前に国会議事堂の見学。福岡4区選出の衆議院議員である宮内秀樹先生が生徒たちに分かりやすく国会についてお話をしてくださいました。その後、新宿にあるルミネtheよしもとで漫才やコントなどのネタを見て、修学旅行最後の行程を大笑いで終えることができました。
期間中、体調を崩す生徒が数名いましたが、大きな事故もなく修学旅行東京コースを終えることができました。
様々な人が行き交い、物で溢れる東京を、生徒たちはどのように感じたのでしょうか。
修学旅行が終わり、また学校での生活が始まります。いよいよ高校最終学年です。自身の進路決定のためにも、修学旅行でもらってきたパワーをフル活用して、これからも元気よく楽しく過ごしてくれたらと思います。
「中期留学について」
英語科 砂川 禎夫
さて、このブログを今見られてる皆様に質問があります。
国際感覚とは何だと思いますか?
今回は、私が考えるグローバル教育について、今年度より実施された本校のオーストラリア中期留学に触れつつ、お話させていただきたいと思います。
この中期留学プログラムは、今年度より始動しており、受け入れ先であるシティポイント校の独自プログラムにより、より日本人の語学力を伸ばすために特化したプログラムとなっております。シティポイント校は、とても ICT教育が進んでおり、電子黒板といった最新機器を使用しています。また、語学の学習だけでなく、ゴールドコーストツアーやブリスベンシティ船散策などオーストラリアの文化に触れる学びも同時に行うことができます。生徒にはメントー(お世話役)だけでなく、ホームステイ先など留学を希望する生徒にたくさんのネイティブの方が現地生活で関わるので、英語を使う機会を多く提供してもらえます。詳細については、新年度の国際交流関係の説明会にて、またお伝え致します。こちらについては、留学に興味がある方、希望する方はどなたでも参加可能となっております。
今回の留学メンバーは5名おり、それぞれが、留学を行うにあたって基準をクリアし、大きな志をもって、飛び立ちました。留学期間は、10weeksです。海外生活は、毎日があっという間に過ぎ、文化の違いを思い知らされます。
留学する人にとって、大きく成長できる点は、英語力だけではなく、自分で問題を解決する力、積極的にチャレンジする力、異なる環境に順応する力が特に伸びる部分であると私は考えております。
未知の世界に囲まれ、分からないことは自分の英語で人に尋ね、かつ、積極的に動かないと誰も動いてはくれません。そこに成長できるカギがあると思います。
今現在、5名の生徒は様々な生活の違いに戸惑っていたり、あるいは知らない世界に触れ、ワクワクしているかと思います。例えば、町中の風景一つとっても同じ町なのに、全く異なります。日常の何気ない物でも、違う角度で見ると、全く別の表情を持っているのではないでしょうか?私は、海外生活を終えて羽田空港に着いたとき、自動販売機を利用し、日本の自動販売機に感動しました。(至るところに自動販売機が置いてあること、手軽に購入できる、かつ、日本人が高いモラルをもって自動販売機を利用している)。
それぞれの国の文化の違いを受け入れ、その環境に順応し、己を成長させていくことが国際感覚ではないか、と私は感じています。
勇気をもって海外に飛び出した5名の生徒は、このプログラムを終えたとき、今後の人生観も変わっているかもしれません。その経験をもとに、今後の人生で、彼らが身につけた国際感覚を十分に発揮できる舞台で、大きく活躍してほしいと感じます。
そして、次年度は、また多くの生徒がこの中期留学プログラムや本校が行っている他の国際交流プログラムに参加して、自分自身の国際感覚を磨いていただけることを願っています。
ブログ担当となって感じたこと
成井康平
毎月、私は季節や学校行事に応じて様々な先生方に学校ブログの執筆をお願いしてきました。節目の学校行事について関係する先生に紹介してもらい、その行事に対する思いやご自身のエピソードなどを披露していただき、普段「教員」として接している同僚の先生方の内面や意外な一面を目にすることができました。
私は、これまで「ブログ」というものに良い印象は持っていませんでした。ニュースなどでよく「文字で本当の思いは伝わらない」という文言を目にすることがあります。確かに文字だけでその人の本意は100%読み取れないかもしれません。しかし、本校のようなリレー形式の学校ブログではさまざまな先生のことについて私自身が知ることができ、「ブログ」の有用性に気づくことができました。
学校生活、授業、HR、清掃、部活動…ほとんどの学校活動は教師と生徒とが心を通わせて作り上げていくものです。お互いの理解を深めるためにも、このようなブログは必要ですし、ブログの管理を務めてきた私も、生徒にもっと閲覧してもらうことで、教員に対する理解を深めてもらいたいと考えています。これからもよろしくお願いします。
2019年 センター試験が終わりました 田中明人
センター試験が終わりました。今年は約40名の生徒がセンター試験を受験しました。この数字の中には、すでに推薦入試で合格を手にしている生徒も含まれていますが、その生徒たちも補習にも参加して、共に頑張ってきました。今年の全国の志願者は若干減少して約57万7千人でしたが、センター試験を利用する大学は過去最多でした。当然、本校からの受験者の中にも国公立大学ばかりではなく、私立のセンター利用、センター併用で受験している生徒もおりますし、センターを受験しない生徒も居ます。このセンター試験を皮切りに様々な一般入試も始まりますので、受験生にとっては長丁場の戦いになります。
今年の試験初日は晴天で、気持ちよい始まりでした。2日間とも丸1日に会場におりましたが、すべての受験生に会うことはできませんでした。しかし、会えた生徒は皆一様に緊張感の中にスッキリした表情を浮かべて、元気に会場に入っていきました。
今年の入試は全体的に問題に大きな変化はなかったようです。しかしながら、まだ平均点が分かりませんので何ともいえませんが、リサーチの結果を見て判断しなければなりません。
受験生諸君、お疲れ様でした。リサーチの結果が出るまでの時間が長く感じると思いますが、まだまだ受験は続きます。自分に負けず、最後までみんなで頑張り抜きましょう。私たちも一生懸命に皆さんをサポートして参ります。
「高校入試シーズン到来!!」
いよいよ中学3年生にとって運命の時期がやってきました。
皆さんも3年前・2年前・1年前と通ってきた道・・・「受験」シーズンが始まろうとしています。
皆さんにとって平成最後の冬休みはどうでしたか?女子サッカー部の全国3位や箱根駅伝での東海大学の大活躍などテレビから離れられない冬休みだったのではないでしょうか。
3学期は一年間(年度)の総締めくくりの学期です。気を引き締めて新たな時代へとつながる大事な時期です。良いスタートがきれるようにしましょう。
これからの時期は、本校では中学生3年生を対象とした高校入試が3回あります。
- 1月22日(火) 専願入試、2月 1日(金) 前期一般入試、2月 9日(土) 後期一般入試
- ※2月16日(土)専願合格者登校日と3月16日(土)新入生登校日です。
- 私は、生徒募集対策室という中学生に東海大福岡高校の良さを知ってもらう部署にいます。
- 私にとってもこれからの3か月は、一年間の成果が試される時期になってきます。本校生徒の良さや頑張りを伝えてこられたかな、入学後の学校生活や将来について、ちゃんとビジョンを示せたかなと・・等
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中学3年生は、何を思って本校の受験を希望してきているのでしょうか?
友達が受験するから、部活動で日本一になるため、東海大学に進学したいから、などその理由は様々だと思います。しかし、やはり一番は、「充実した高校生活が送れそう」や「人として成長できそう」が多いようです。
私たち教師は、その生徒や保護者からのニーズに応えられることができているだろうか。常に自問自答しています。スポーツの指導者ではなく、塾の講師ではなく、教育者として。
私たちは、東海大福岡の教員です。約100名いる教職員は「チーム」となって一人ひとりの生徒の成長をサポートしていくのが使命だと思っています。
中学生が受験してくれるかどうかの結局のところは、今いる在校生が、もっと言うと本校を選んで入学してくれた在校生がどのくらい充実した学校生活を送っているか、学校生活に満足度を持っているかに尽きると思います。そのためには、私たち教員も「進化」しなければなりません。社会に敏感になり、生徒の将来について真剣に向き合い、変わるべきことは変化していかなければなりません。
学校は楽しくないといけないと思っています。生徒一人一人が楽しい学校生活を送るために先生たちは全力でサポートします。(楽しいは楽「らく」ではありません)
「NO FUN NO SCHOOL!(楽しくなければ学校じゃない)」
寒くなってきますが、体調管理には気を付けて有意義な3学期を送ってください。そして、近い将来後輩になる中学生を温かく見守ってあげてください。
年の瀬に・・・
教頭補佐 飯塚 浩
「年の瀬」の瀬は、川の流れの中で、浅く急な流れのところをいいます。新しい年を迎える前に今年やり残したこと(昔は「ツケ」を返すこと)を急いで片づける様な慌ただしく押し詰まったイメージからこの様に言われているようです。暦で12月になると「年の瀬に入り・・・」というフレーズが使われるようになります。世の中がザワザワする時期ですが、自分の中では一年を振り返る落ち着いた時間を持ちたいものです。
日本の学校は4月に始まり、3月に終わる年度(academic year)が使われています。年の瀬である12月は2018年度のまだ途中です。この時期に今年度を振り返り残り3か月でやるべきことは何かを考えることが大切なことです。何かが終わってから反省をするより、何かの途中で反省をして終わる前に修正を加えるのがイマドキです。
一方では、今年を象徴する流行語や漢字一文字、重大・十大ニュースなど、今年の締めくくり行事がマスコミを賑わしています。自分のこれらを考えてみるのも楽しいものです。
私にとっての流行語は「アイパッド」一文字は「笑」重大ニュースは「宗像の自然」です。皆さんはいかがでしょうか? 良いお年をお迎えください。