東海大学との一貫教育
本校はユニークな広域総合大学として社会的評価の高い東海大学の付属高校です。
全国各地に配置されている付属高校の一つとして、「7年間の一貫教育」を通じ、より豊かな人間性と創造性を育て、社会に多くの人材を送り出しています。
東海大学は九州から北海道まで広がる4年制大学で、学部数は18学部、大学院と専門職大学院を擁します。キャンパスは都道県8キャンパスで、神奈川( 湘南・伊勢原)、熊本(阿蘇・熊本)、静岡(清水)、東京(高輪)、北海道(札幌)にあります。全国にキャンパスがあるため地元・都心での就職も強力に支援されます。
他に3つの短大(静岡・神奈川・ハワイ)を擁し、国内外に数多くの教育支援施設と教育機関(幼稚園・小学校・中学校・高校)を持っています。
東海大学関係への付属推薦入学制度
本校生徒は、学校長の推薦により、東海大学・東海大学短期大学部(静岡)東海大学医療技術短期大学・ハワイ東海インターナショナルカレッジ(アメリカ法人・東海大学やアメリカの大学へ転入可能)へ進学できます。
すなわち、大学(18学部77学科)・3短期大学の中から幅広く進路を選択することができます。東海大学関係への付属推薦による本校の進学率は、2015年度は約35%です。
高校現代文明論
本校では、大学との連携による全付属高校共通の学園行事や研修が数多く行われます。中でも「学園オリンピック」は、国語・数学・英語・理科・芸術(造形・音楽)・スポーツ・知的財産の8部門で実施され、多数の生徒が参加します。
海外研修では、マレーシアでのホームステイを中心とする「夏季海外研修」、東海大学海洋学部の調査研修船「望星丸」による「体験航海」などを実施しています。
この他にも、多彩な学園行事があり、本校生徒はこのような付属高校としての特色や利点を最大限に生かして、有意義な学園生活を送ることができます。
- ①一人ひとりに「建学の精神」を理解させ、自分自身の生き方を考えさせる。
- ②学びの質の転換をはかり、生徒参加型の学習を目指す。
- ③主体的・実学的な学びのために、知的財産教育を積極的に導入する。
- ④現代文明に内在する諸問題に触れ、問題解決の方法を思考する。
- ⑤教師・生徒が共に歴史観・世界観・人生観を見つめ直す機会とする。
- ①「新編高校現代文明論」のテキストを資料とし、教師・生徒が共に議論し思考を深め、「授業の手引き」を参考に公開授業を通して発表。
- ②新聞・雑誌・インターネットなどから資料収集し、現代に内在する諸問題を探り、自ら考えて表現する力を養成する。
- ③知的財産学習を通してディスカッションやディベート、グループ発表などを行なう中で、思考を深め発想の転換や創造性の育成に努める。
- ④講話やビデオ研修などを通して様々な考え方や思想に触れる機会をつくる。
創設者である松前重義博士の建学の精神とその人となりを学び、人としての生き方を考える中で現代文明論の重要性を理解する。また、自らさまざまな情報を集め議論する中で価値観を養う。
☆後期テーマ『自ら考え、自ら問い、自ら創り、発表する』
知的財産学習として、「ものの成り立ち」についてグループ毎にテーマを設け、調べ学習を通して問題意識や解決能力を高めつつ、クラス発表をする中でプレゼンテーション能力を育成する。
知的財産教育の観点から、ただ便利というだけでなく社会に役立ち感謝されるものを創造させる。実際の商品研究をする中で特許権や著作権などを学び、さらに付加価値を加えてより便利なものにすることを試みる。
☆後期テーマ『国内外の社会問題や文化・伝統を学ぶ』
修学旅行を機会に訪問地の文化や歴史・伝統を学び、社会の諸問題に関する興味・関心を深める中で思想を培い、自らの考えを表現する力を育成する
社会の諸問題を考え、小論文指導を通して各自の思想や表現力を養い個性を活かした進路決定につなげる。また、現代文明の諸問題を分野別観点から考え、思想を培いつつ人としての生き方や礼法を学ぶ。
☆後期テーマ『知的財産学習の知識を深め、諸問題を考える』
実際の商品に付随する特許、実用新案、商標権、意匠権などの知識を深め、付加価値を加えていく起業家精神を学ぶ。また、現代社会の諸問題をさまざまなメディアを通して学び、正しいものの見方や考え方および礼法を見につけて、社会に貢献できる人間育成を目指す。
海外研修
大学進学直前の高校3年次1月~2月までの約50日間、ハワイ東海インターナショナルカレッジで、少し早めに大学レベルの研修を受けることができます。 語学と国際感覚を養い、大学進学に備えます。
- ①英語力の強化をはかり、自分の考えを英語で表現する力と、実践的な英会話の力を養う。
- ②大学での授業を充実させるための学習習慣を身につけ、将来に役立てる。
- ③異文化を肌で感じるとともに、世界の人々と相互理解を深めることにより、国際社会における日本の役割を考え、柔軟な思考と広い視野を持つ人材になる。
英語の読み・書き・文法などの基礎的な学習と英会話の授業のほか、ハワイやアメリカの文化や歴史について学習する授業、スピーチの基本を学ぶ授業などで構成されます。 いずれも少人数編成のクラスで学習を進め、もちろん授業中はすべての会話が英語!約50日間の研修が終了したときは、英語力と自信がついていることでしょう。
高校3年次9月~3月までの6ヶ月間、ハワイ東海インターナショナルカレッジの予科(College Preparatory Program)に留学し、 2学期間(秋学期+冬学期)ハワイ東海の学生とともに学びます。英語力の向上とともに、米国式の授業を通して、 英語小論文作成力、英語プレゼンテーション能力などを学び、大学進学後も模範的リーダーとして活躍できる生徒を育成します。
英語の読み・書き・文法などの授業のほか、世界史や社会学なども履修し、英語でプレゼンテーションを何度も繰り返します。 少人数編成のクラスで学習を進め、秋学期の成績により冬学期のクラスが決まります。秋学期終了後10日間、ハワイの家庭でのホームステイがあります。 半年間の留学終了後は英語力、国際理解力とともに大きな自信がついていることでしょう。
クリスマス時期に企画される学園主催の「ヨーロッパ研修旅行」に参加することができます。ドイツ、デンマーク、フランス等、ヨーロッパ各国のクリスマスを体験すれば、その文化の違いに新たな感動と発見があるかもしれません。
- ①ヨーロッパの各王国の中心であった都市を訪問し、西洋史に登場する建造物等を直接目にすることにより、歴史を身近なものとして考える力をつける。
- ②本学の「建学の精神」の礎となったデンマークの風土や環境を実体験し、建学の精神に触れる。
- ③団体生活を通じて、温かい心と心のふれあいの中で人を愛し、理解し、協調する感性を養い、幅広い人間形成をはかる。
訪問国と主な目的地訪問先
○デンマーク:付属デンマーク校・コペンハーゲン市内(人魚姫の像・アマリエンボー宮殿)・ロスキレ大聖堂
○ドイツ:ノイシュヴァンシュタイン城・ミュンヘン市内(クリスマスマーケット・ニンフェンブルグ宮殿)
○オーストリア:ザルツブルグ(モーツァルトの生家・大聖堂)・「聖しこの夜」のオーベルンドルフで合唱
○フランス:パリ市内(シャンゼリゼ通りのイルミネーション)・ルーブル美術館