ベスタリ校歓迎プログラム 9年目の交流 「友情と学びの継続を」
ベスタリ校歓迎プログラム 9年目の交流 「友情と学びの継続を」
国際交流委員会 早見 京子
今年度で第9回目になる国際交流事業マレーシアのベスタリ高校からの学生受け入れを11月17日~23日の期間に実施しました。プログラムは学校生活体験・ホームビジット・1日福岡市内研修などで、まだホームステイは再開していませんが、限られた日数の中でみなさん元気に過ごされました。
他校にさきがけて、2022年より対面交流を再開した本校としては、パンデミック期を経て2回目のマレーシアの高校生を日本にお招きしての交流です。生徒12名・教員3名の計15名が、来福しました。また今年は春に3か月留学生のYoung君が本校で学んでおり、例年よりもベスタリ校を身近に感じる1年だったかと思います。
初日の福岡は、小雪舞う寒さで、常夏の国マレーシアの生徒の皆さんは初めて見る雪に、曇り空を見上げ「ユキ、ガンバレ!」と歓声をあげており、車内は飛行機から降りた直後とは思えないほどエネルギーにあふれていました。
今年度の交流も全校生徒のサポート、以前本プログラムに参加したことのある生徒・卒業生、そして卒業生のご家族の方との絆を強く感じる1週間でした。今夏に現地で短期研修に参加した生徒はもちろん、特に本校に在籍するトンガ、セネガル、NZ、中国からの留学生は、ベスタリ校生徒対象の「やさしいにほんご」教室で先生役として活躍しました。
ソーシャルメディアの発展で、海外の情報が即時に入ってくる現在では、「見たことある」「知っている」レベルの情報量は10年前に比べると圧倒的に増えています。ですが、そのような時代だからこそ、勇気を出して、「直接自分が体験して学ぶ」ことの重要性は増しています。海外で起こっているニュースを学ぶことで、国際的なモラルやマナー・異文化を持つ人に不愉快な思いをさせることも減っていきます。奇しくも、ベスタリ校の国際交流事業代表のRosnah先生が「学びの重要性」について、歓迎式典でスピーチされました。その一節を引用します。
Learning knowledge is not only a duty, but also a privilege.
(学びは、学生の義務というだけではなく特権です。)
The future is unpredictable, but it is also exciting. The future is full of changes, but it is also full of possibilities. The future is shaped by the actions and decisions of people like you. The future needs people who are curious, creative, and courageous. The future needs people who have knowledge.
(未来は予測不可能です。未来は変化にあふれていますが、また可能性にも満ちています。私たちの未来は
東海生やベスタリ生のような若者にかかっています。未来は、好奇心にあふれ、創造性に富み、勇気ある人々を求めています。未来は、知識を持つ人々を必要としています。)
時代を担う東海福岡のより多くの生徒に、海外のニュースに目を向け、知識を増やし、直接に自分の出来る
形で国際交流に関わってほしいと願っています。