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学校生活ブログ

宿泊研修を終えて

2023/05/11

宿泊研修を終えて

 

  研究部主任 田代 修一

  

 まずは4月24日からの3日間、今年も新入生宿泊研修を無事に終えることが出来たことをここに報告します。本校にとっては鯛生スポーツセンターから地元グローバルアリーナに場所を移して今回で3年目の研修でした。

私はここ数年、研究主任(副団長)という立場でこの宿泊研修に関わっています。担任は受け持っていませんが例年、研修総括としてこのブログ執筆を担当しています。実は出発前から「ある程度、このポイントで書こう」とイメージを持って現地の様子を観察していました。あらかじめイメージしておいたテーマに実際の活動を当てはめて書くといった感じの作業です。しかし今回はどういう訳か、何も浮かぶことの無いまま出発の朝を迎えました。

活動初日、生徒指導主任講話を生徒席に混じって聞いてみました。生徒目線に合わせれば少しは16歳の気持ちに近づけるかな?新しい発見があるかな?なんて考えての行動です。時には生徒の顔と名前を一致させようと無言でウロウロ歩きながらジャージのネームと顔を交互に眺める。生徒達からしたら私の行動は若干怪しく映っていたかもしれません。休憩中、べったり座り込むと隣では若い林先生がスクワット、更に体力に溢れる田中先生は空気椅子をしていました。

冒頭でグローバルアリーナにおける研修は今回で3度目と述べました。しかし実は今から15年以上前の2008年頃まで今回同様、グローバルアリーナで宿泊研修を行っていました。そこから東海大学の静岡、湘南キャンパスを巡る「未来への旅」を約5年実施、その後大分県中津江村にある鯛生スポーツセンターでの研修を経て、また戻って来たというわけです。

場所と同じく「クラス別集団行動」や「登山」など、活動内容自体も15年前と大きくは変わっていません。しかし当時を振り返った時、一つ一つの取り組み方に関しては大きな変容が見られることに気付きました。

15年以上前、まだ30代前半で担任だった頃、厳しい指導は自分の役割と言わんばかりに「動くな」、「笑うな」、「尻をはたくな」、「連帯責任、クラス全員でグランド一周」…。まさに怒号のレベルです。私のみならず全体的な風潮としてこのような雰囲気の中で進んでいくのが宿泊研修の在り方だった様な気がします。現在はというと、生徒はもちろんのこと、我々教員にも当時のような緊迫感は存在しません。集団行動の際のかけ声もみんな笑顔で活き活きと声を出します。学園体操(ラジオ体操に類似)がポップな東海福岡ダンシング(TFD)に変わり、罰則ランにしてもゲーム性を盛り込んだ延長線上にあるため、生徒自らが喜んで走っています。

そんな姿を遠目から眺めつつ、「時代の流れ」の一言で片づけてはいけないなと思いました。何故ならこれこそ本校独自のスタイルであり、掲げるスローガン「HERO IS YOU」の体現だからです。このような環境の中で生徒は物事の善悪を本質的に理解しようと努めるでしょう。また我々教員は信念に基づいて教え諭すスキルを追求します。

最後に2泊3日全体を通しての課題は3割。これこそ正に伸びしろで楽しみな要素と考えています。お読み頂きありがとうございました。

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