未来の自分を想像し、なりたい自分になろう
未来の自分を想像し、なりたい自分になろう。
生徒指導部主任 大丸忠
「君たちは、何でもできるし、何にでもなれる。」
「やりたいことは、やらなければならないことの向こう側にある。」
いつも、みなさんに話していることです。
みなさんのやりたいこと、なりたいものは何ですか。
すでに、目標が定まっている人は、目標達成のため日々邁進していることでしょう。
まだ、明確な目標が定まっていない人は、目標に向かって努力している仲間のことを羨ましく思うこともあるかもしれませんね。
あの友達は、目標があるから頑張れる。なりたい職業があるから、やる気も出る。
私だって、やりたいことが見つかったら、やる気も出るし頑張れる。
そんな風に思っているかもしれませんね。確かにそうかもしれません。
しかし、ある日突然、「これだっ!」とやりたいことが見つかったときに、すぐさま自分の手で掴み取ることができるでしょうか。確実に、自分のもとに手繰り寄せることができますか。
どれだけの人が自信をもって、手を挙げられるでしょうか。
そう考えると、逆転の発想で、やりたいことが明確ではないからこそ、毎日の授業や部活動などを頑張るべきなのではないか。と考えられませんか。つまり、その時のために、しっかり準備しておくってことです。
さて、今年の4月から成人年齢が18歳に引き下げられ、3年生のみなさんは、誕生日を迎えると成人として社会から受け入れられます。大人として認められるためには、精神的に自立し、社会や経済を支える一員として、経済的自立も果たさなくてはなりません。
最近は、社会全体が過保護になったように感じています。10年前と比べても、様々な場面において、みなさんが失敗しないような仕組みになってきています。
私は、みなさんの挑戦の機会が失われているようにも感じます。本来は、ガタガタで険しい道を大人たちが先回りし、舗装された道をみなさんが歩いているイメージでしょうか。
一方で、みなさんが社会人として働くことになる会社(企業)の厳しさは変わることはありません。慣れない環境で結果も要求されます。常に、周囲に気を配り、我慢することも多々あります。今現在みなさんは、東海大福岡高校という温水プールの中で自由に泳いでいる状態です。そこから、卒業と同時に、大海原に飛び出していかなくてはなりません。
水温も水深もわかりません。困った時に、助けてくれる監視員やライフセーバーもいません。
いかがでしょうか。
真剣に自分自身と向き合い、あなた自身の未来を想像してみましょう。
今いる温水プールが、流れるプールであるならば、流れに逆らって泳ぐ練習をしておくのもいいでしょう。誰かの逆境体験を本で読み、自分だったらどうするだろう、などと考えを巡らせることも大切なことかもしれません。
常に、周りに目を向けて、アンテナを高く張って、興味のあることには挑戦して欲しいと思います。挑戦にフライングはありません。
自分を知り、自分に矢印を向け、受け入れる。そして、もがく作業の先に、あなたの未来が開けます。
あなたの人生の主人公はあなたです。その人生をプロデュースするのもあなた自身です。
仲間を大切に、最高のストーリーを創りましょう。