『宿泊研修を終えて』
2018/05/02
『宿泊研修を終えて』
4月24日からの3日間、今年も新入生宿泊研修を無事に終了することが出来ました。本校にとっては大分県中津江村にある鯛生スポーツセンターに場所を移して今回で2回目の研修でした。
さてこの中津江村と聞けば、この学年が生まれた年の2002年度、どうしても思い出される出来事があります。それはW杯サッカー日韓共催においてカメルーン代表の来日が遅れたニュースです。到着予定日になっても全く訪れる気配がなく日本中、殊にキャンプ地である中津江村民は大きな不安に包まれました。
そのサッカーカメルーン代表ですが、1990年のイタリア大会こそアフリカ勢初のベスト8に入り、まさに「カメルーン旋風」を巻き起こしました。しかし、それ以降の約30年、その間のW杯はたったの一度もグループリーグを突破していません。有り余るほどのポテンシャルを兼ね備えた彼らに見合った結果が出ない理由がどこにあるのでしょうか。その原因として「チームワークの欠如」が言われています。皆さんもこれまでの人生の中で、自分自身がどんなに優れた能力を持っていようと、一人の人間が発揮できる力には限界がある。このことを実感した経験があると思います。
16年前、団結力というウィークポイントを持つカメルーン代表が降り立ったこの地で、新入生の「Team東海福岡」の心意気は十分伝わってきました。このことが集団行動、合唱コンクール、遠歩等で得ることの出来た何よりの成果だと思います。そして出会った仲間達との縁に感謝し、これからの高校3年間が光り輝くものになることを期待しています。
研究部主任
田代 修一