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東海大学福岡校長先生のブログ

2024年度卒業式告辞「感謝力と寛容力をもって、豊かな人生を!」

2025/03/02

厳しい寒波が緩み、ようやく春の兆しが感じられるようになりました。

本日、第57回卒業証書授与式を挙行できることは、大変喜ばしいことです。

今、呼名されました371名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんのご卒業を教職員一同、誇りに思っております。

保護者の皆様におかれましては、3年間本校の教育活動に対しまして、ご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございました。本日、お子様の卒業をお迎えし、感無量の思いだと拝察いたします。誠におめでとうございます。

また、本日は日曜日の開催にも関わらず、たくさんのご来賓の方々にご臨席賜り、心より感謝申し上げます。ありがとうございます。

 

卒業生の皆さん、私は皆さんのがんばりで本当に学校が救われたと思っています。およそ1年前、野球部が選抜甲子園に出場し、堂々と闘ってくれました。本当に元気と勇気をもらいました。そのあとも、女子サッカー・女子バスケット、チアーリーディング、ダンス部など多くの部活動が全国大会へとつなげてくれました。また、男子サッカー部が10数年ぶりに福岡県決勝に進み、全校応援ができたことも、大変うれしいことでした。

校内では、秋のスポーツフェスティバルやけやき祭では、皆さん3年生のリーダーシップとがんばりのお蔭で大盛況なイベントとなり、全校生徒の思い出と人間力につながったと思います。よくがんばった3年間だったと思います。皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

 

さて、ご卒業を迎える皆さんに伝えたい最後のメッセージがあります。

それは「感謝力」です。今までも集会などで何度か触れてきましたが、「感謝力」、感謝は力なんですよ。トレーニングや練習をすれば、筋力という力が付きますね。勉強をすれば、学力という力がつきます。それと同じく、小さいこと、些細なことに、感謝の気持ちを持つようにすれば、感謝の力が大きくなり、何事にも自然と感謝の気持ちを持つようになります。それが、「感謝力」です。「ありがとう」の力です。

 

では、「ありがとう」という言葉の反対語は何でしょうか。そうですね。「ありがとう」の反対語は「あたりまえ」です。毎日温かいご飯をたべられることに「ありがとう」ではなく、「あたりまえ」と思ってしまえば、もっとおいしいものを食べたいという欲にかられます。相手に対して、周りに対して、やってくれたことに対して、「あたりまえ」と考える人は、もっとという欲がでます。愚痴がでます。不満があふれます。何事も「あたりまえ」と思うことは、傲慢のはじまりなのです。

 

皆さん、5年前のコロナの時を思い出してください。今では、マスクなしの会話ができること。制限なしで飲食や行動できること。このような式典も自由に開催できるようになりました。そんなことを「あたりまえ」と思うのではなく、「ありがとう」という感謝の気持ちを持つことが、大切な事ではないでしょうか。

皆さん、何事にも「あたりまえ」と思う、欲や愚痴や不満の多い傲慢な人生ではなく、「ありがとう」と思うことの多い「感謝力」の高い人生をめざしてください。

 

また、感謝力の高い人は、人を攻撃するのではなく、受け入れることのできる寛容力の広い人でもあると言えます。

今の社会では、なにかあれば、すぐにSNSを通してバッシングする。自分には関係のないところで、当事者に対して誹謗中傷する。しかも、どんどんエスカレートし、過激化していく。全くひどいですよね。

私は、そんな社会だからこそ、「寛容力」が必要だと思っています。「寛容」とは、広い心をもち、他人を受け入れる気持ちです。他人の失敗やミスを許す気持ち、そして他人との違いを認める気持ち。それが「寛容力」です。

では、なぜ「寛容力」を高めた方がいいのでしょうか。

それはね、人を受け入れる気持ち、人を許す気持ちをもった人の方が、多くの人が自然と集まってくれるからだと思います。寛容力の高い人の方に多くの人が集まり、結果、その人の人生が豊かになると思っています。

 

どうか、感謝力の高い・寛容力の広い、豊かな人生を送ってください。

これが、皆さんへの最後のメッセージです。

「皆さんのこれからの人生に幸多かれ!」と祈り、私の告辞といたします。

 

2025年3月2日 東海大学付属福岡高等学校 校長 津山憲司

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