学校活動とコロナウィルス感染防止との両立の観点に立つ
学校活動とコロナウィルス感染防止との両立の観点に立つ
校長 津山憲司
6月の学校再開からよくやく3か月が過ぎようとしています。この間、1学期期末考査や学年別クラスマッチを実施することができ、今週のオープンスクールも実施できる運びとなりました。ここまでなんとか学校活動を継続することができたのは、生徒・保護者、教職員のコロナウィルス感染防止対策に対するご理解とご協力があってのことだと思います。心より感謝申し上げます。また、9月以降にはクラス別校外研修やスポーツフィスティバル(体育祭)・けやき祭などのイベントを計画しています。コロナウィルス感染防止対策に引き続き留意して実施していく予定です。
さて、先日より「こんな時期に校外研修や体育祭など実施するのはどうか・・・」というお電話を何件か頂戴しております。ご心配いただき、またご忠告いただきましたこと有難く受け止めております。そこで、学校活動とコロナウィルス感染防止との両立の観点に立ち、本校の学校活動に対する考え方を述べたいと思います。
まず、学校活動とは、三つの柱で成り立っていると考えております。一つ目は当然学習活動、すなわち授業です。そして二つ目が、体育祭などの学校行事、すなわちイベントです。そして三つ目が部活動であります。この三つの柱である学校活動を通して、これからの社会で堂々と生きていく“人間力”を育てることが本校の使命であります。
その三つの柱である学校活動を進めていくにあたって、本校では二つのことを遵守しております。まずは、政府や福岡県からの指導指示をしっかり守って、あくまでその指導指示の範囲内で学校活動を行っていること。次に、コロナウィルス感染防止対策をしっかり行いながら学校活動を行っていることです。この二つのことをしっかり遵守して、学校活動を遂行しております。
私が、常々全校生徒に話していることには、「今後、本校内でコロナウィルス感染者が出てイベントの中止や臨時休校の措置をとることもあるかもしれません。そんなときに、感染した人への詮索および誹謗中傷は絶対にしてはいけません。まずは感染した人が重篤化しないように、そして一日も早い快復を願いことが、人として大事なことではないでしょうか。」と。先日、サッカーの本田圭佑氏が島根県の高校サッカー部の集団感染に対して、「コロナ感染に関して謝罪する必要なんてないよ。対策してても感染する確率を0にはできんから。それより熱とか体は大丈夫?今はしっかり食べて休んでな。また治ったら夢に向かって頑張れ。非難してる人だけでなく、心配してる人も沢山いることを忘れんといて。」と、自身のツイッター述べていました。すばらしいコメントだと私は思いました。
こんなときだからこそ、人としての「思いやり」や「温かさ」、「優しさ」が大切になってくるのではないでしょうか。誹謗中傷からはなにも生まれません。むしろ、人と人との繋がりを廃れてさせていくしかありません。人と人との距離をとらねばならない今だからこそ、“人間力”の基本である人としての「思いやり」や「温かさ」、「優しさ」といったことが、より大事になっていると思います。
東海大福岡高校は、今後も引き続きコロナウィルス感染防止対策を充分に留意して、“人間力”を養い、夢に向かって頑張れる生徒を育てるため、新たな学校活動の展開に挑戦していきたいと思います。