『授業評価アンケートより』
『授業評価アンケートより』
校 長 津山 憲司
暑中お見舞い申し上げます。本日、1学期終業式を終え、いよいよ明日より夏休みに入ります。また明日は野球の試合4回戦を行われ、本校も全校応援体制で臨みます。頂点を目指し、全校生徒を甲子園まで連れて行ってほしいと思います。
さて、終業式にて1学期授業アンケート結果を発表しました。本校は、生徒の授業満足度日本一を目指しています。その実現のため、生徒の授業満足度を測る授業評価アンケートを、本校の学校改革・授業改革の重要なファクターとして、位置づけています。
今回のトップ10の先生(アイウエオ順)は、伊藤良太、今林清香、岩田祐子、笠井貴伸、笠松高志、江田一生、下園直輝、中村謙三、林紘平、松原崇志でした。10月のアンケート結果を経て、ベストティチャー候補の4名が選ばれ、グッドティチャー6名が決定することになっています。その後、4名の候補の審査授業を経て、ベストティチャーが選ばれます。
今回の全体の平均点は72.2%で、トップ10の先生の平均点は、84.4%でありました。2学期には、生徒の授業満足度が上がり、この平均点も上がるように努めたい思います。
アンケートの各項目ごとに分析すると、1項目が「学習環境整備」についてで平均79.6% 、この項目のトップは高橋文美先生で97.0%でした。2項目が「無気力な生徒への指導」については平均74.5%、トップは同じく高橋文美先生で93.9%。3項目「コンピテンシーの意識づけ」については一番低く平均62.1%、トップが笠井貴伸先生で91.0%でした。 4項目「授業内容の工夫度」については平均73.8%、トップは林英輝先生88.6%。5項目が「アクティブラーニング授業展開度」についてで平均69.5%、トップが笠井貴伸先生で85.9%。6項目が「授業の魅力度」については平均73.8%、トップは岩田祐子生先生で93.2%でした。
生徒の改善すべきコメントとしては、授業のスピードや板書についてが多かったでした。なかには、「アクティブラーニングをとりいれてほしい」「話し合いを増やしてほしい」「生徒に考えさせるような授業をしてほしい」といった本校が目指しているアクティブラーニングを柱とした生徒主体的な授業スタイルを求めるコメントも多くありました。生徒たちは本校が学校全体で授業を改善しようとしていることを感じ、わかる授業、考える授業、楽しい授業、そして積極的に参加する主体的な授業を求めてくれているということです。
授業の良いところのコメントでは、「楽しい」「毎回ワクワクして受けている」「説明が具体的でわかりやすい」「先生のおかげで教科が好きになった」「授業が明るい空気を作ってくれる」「アクティブラーニングが楽しい」「授業を改善していこうという意気が感じられる」「パワーポイントやタブレットを使ってわかりやすい」など。生徒が楽しい、わかりやすい、教科が好きになるといった授業が、やはり生徒の満足度が高い授業と言えます。
今回の生徒による授業アンケートの結果を、コメントも含め、それぞれの教員がしっかりと受けとめて、2学期に向けて授業改善に努めたいと思います。
次に、ベストクラス賞について、総合ベストクラスは1年9組でした。進学I類コースベストクラスは1年1組、進学II類コースのベストクラスは3年8組、 スーパー特進コースベストクラスが2年9組となりました。これは、全教員が自分の担当しているクラスについて、授業マナーや、授業に対する参加度・積極性、また仲間との協力度などの項目で、アンケートをとって決めます。全体の1番を総合ベストクラス。そしてそのクラスを除いて、それぞれのコースごとに学年関係なしに1番すばらしいクラス、合わせて4クラスを表彰するものです。
本校では、昨年度より身につけるべき七つの学力「コンピテンシー」を定めました。その「コンピテンシー」を身につけるための授業手法として、アクティブラーニングを推進してきました。そして、授業での10項目の約束事「Xの約束」を決めました。その「Xの約束」を基に生徒による授業評価アンケートと教師による授業クラスアンケートができています。
本校の授業は、先生と生徒が協働して創りあげるものです。東海福岡のそれぞれの授業を変化させて、東海福岡の授業全体を進化させたいと思っています。そして、東海福岡のオリジナル授業文化を構築したいと思っています。それが、これからの時代を切り拓く生徒たちの力になっていくものと信じています。
明日から夏休みに入ります。補習や部活動などそれぞれの分野で大いにチャレンジして欲しいと思います。そしてこの夏が終わった頃には逞しく成長していて欲しいと願っています。熱中症など身体に充分に気をつけて元気で夏を乗り切ってください。
皆さんのご健勝をお祈りしています。